天皇杯5回戦 広島×清水

広島は、リーグ最終節・清水戦と同じスタメン、清水は西野に替えて久保山が入ってのキックオフ。
立ち上がりは広島らしいパス回しからチャンスを作り出していたが、先週の試合とは違い、清水の中盤のプレスがしっかりとかかっていて、パスミスを誘発。それに加え、清水DFから前線へのロングボールでずるずると全体が下がってしまい、徐々に押し込まれる展開に。
前半10分、左サイドのグラウンダーのクロスをニアに入っていた枝村がスルーし、ファーの久保山が押し込んで清水が先制。そのすぐあと、失点でバタバタしている広島の隙をついて、ペナルティエリア外、右サイドからフリーで兵働がシュート。あっさりと2-0と突き放す。
負ければ終わりのカップ戦、広島も点を取ろうと前掛かりになるものの、前線にボールを運ぼうとしても、焦りからか清水の網に引っかかってしまい、カウンターを食らうという悪循環に。
後半からは、中盤の攻防で後手にまわってしまっていたハンジェに変わり、桑田を投入。序盤は積極的な守備やオーバーラップ、ゴール前にも顔を出すなど、頑張っていたものの、後半12分、桑田のパスミスから、右サイドに持ち込まれ、マルキーニョスがニアに豪快に決め3-0。点を取るために、ガウボンと交代で前田が投入されてすぐの追加点、清水がさらに突き放す。
ミスからか、桑田のプレーから迷いが生まれ、消極的なプレーに。小野監督は、その桑田に変えて盛田を投入、寿人、前田、盛田の3トップに変え点を取ろうとするも、ゴールが生まれず試合終了。広島の今シーズンも終了した。
広島のチャンスが全くなかったわけではないが、サイドからのクロスを、カズや大木がことごとくシュートミス。どのシュートも精度を欠き、枠を捕らえることはなかった。
リーグ戦での手ごたえを感じて臨んだ天皇杯だっただけに、チームの悪い部分が全部出てしまっての敗戦は、非常に残念。観客数3000人も寂しいものがあったが、シーズン最後のホーム戦をもう少しいい形で締めくくりたかった。

てゆーかなあ…わたしは別に気にしないさ。サッカーは全部をトータルして勝ち負けが決まるものだと思ってるから、すでに悔しいとかそういう感情がないに等しいのもあるかもしれないけど。

バックスタンドにいて、かなり居心地悪いのよ。「前に出せ」「シュート打て」「下げるな」しか言わない人たちに囲まれるのは、ホント辛い。そういうのを言われないには勝つしかないんだけども、サッカーは点を取るだけじゃなくて、ゴールが生まれるまでの過程を楽しむものだと思うし、何故、うちのチームがそこでパスミスになるのか、という相手チームの働きというか、相手チームの状態やプレーも一緒に見て楽しむものよ。サッカーは。観に来てて楽しいのかなあって真剣に思うよ。チームの駄目なトコ言い出すだけで満足して帰ってるのは2000円も払っててもったいない。
確かにスポーツは勝ち負けが重要なんだけど、サッカーって、ゴール以外にたくさん観るべきものがある。一人一人の性格や特性、プレーの色、そういうのも一人一人違っているから、出来るものと出来ないものもある。それを理解していって「何故そうなるのか」を考えて見て欲しい。少しだけでもいいから。